桜廻る
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「雅……どうした、その格好は」
「あ……。今帰りました、土方さん。これは何でもありません」
雅は無理に笑うと、自分の部屋へ向かった。
バタンと扉を閉めて、ベッドに飛び込む。
再び出た涙は、どんどん布に染みを作っていった。
カバンからカッターを出す。
刃を左手首に当てて、スーッと横にスライドさせる。
チクッとした痛みのあと、血が流れ出てきた。
「みや……」
その時、ガチャっと扉が開いて、土方が顔を覗かせた。
しかし飛び込んできた光景に、目を丸くする。