ブラックⅠ-出会い-
女の私なんかよりも数百倍綺麗なその顔は、
今まだ一体何百人の人達を魅了してきたんだろう。
そんなの想像もつかないくらいきっと大勢。
リュウガに言われるがままベットへと近付く。
「きゃあっ!」
グイっと力強く握られた腕、引っ張られたかと思うとそのままベットへとタイブした。
「さっき言っただろ」
「………」
「そんな簡単に男のベットに近付くな」
「…………」
「何されても文句言えねぇぞ」
近付いてくるリュウガの顔。
握り締められた腕。
何がなんだかサッパリわからなかった。
今の状況がどうなってるのか、自分は呼吸をしているのかまで。
ただ分かったのは、張り裂けるくらい大きな私の心臓の音。