ブラックⅠ-出会い-
「イツキ君も一ノ宮さんと看板係りだからねー!」
遠くから叫んでいるのは多分委員長だと思う。
「おっけー!任せて!客がっぽり連れてくるから!」
やっぱりお祭り事が大好きらしいイツキは本当に楽しそうで、最近クラスに馴染んで来た分、いつもよりもより楽しそうだった。
「あーちゃん頑張ろうね!」
「うん、頑張る!」
本当に頑張る気は満々だった、だけどやっぱ私の心は何処かにいっていたのかもしれない
「そういえばレイ君のクラスの出し物聞いたー?」
思わずレイジって言葉に過剰反応する私の身体、それをイツキが見逃すわけもなく
「し、知らない!聞いてない!教えてもらってない!」
「あーちゃんレイ君となんかあったでしょ?」
ニコニコ笑顔のイツキは今日も可愛い。