ブラックⅠ-出会い-
「ねぇレイジ、以外と普通の学校なんだね」
レイジみたいな金髪頭が通ってる学校だから、てっきりとんでもないヤンキー学校なのかと思ってた。
ガラスとか割れてて、壁にはラクガキだらけみたいな。
生徒はヤンキーとギャルしかいなくて、
きっと私は浮いた存在になるんだ。って思ってた
「おいチビ、俺を呼び捨てにするなんて良い度胸してんな」
「なんでよ、ダメなの?」
「俺の方が年上」
男のくせに年上だ年下だを気にするなんて心が狭いな、まったく。
「私なんてチビじゃん」
「レイジさんって呼べ」
なにそれ、絶対嫌なんだけど。
「レイジ」
私はそう言ってニカっと笑みを見せると
レイジは「勝手にしろ」呆れたようにため息を落とした。