ブラックⅠ-出会い-



レイジはちゃんと自分で分かっている。



自分がモテる事によって、

私まで注目されているということを。




だから今だって私をわざわざ教室まで迎えに来てくれた。




朝みたいに私がまた何か言われないように。




そして、わざと目立つように
耳元で甘くささやいたり、肩を抱いたことに意味があったと私が気が付くのは、また少し後のこと………。










< 56 / 376 >

この作品をシェア

pagetop