星月夜のマーメイド
色々な事情



こういうのを青天の霹靂というのか。


光輝はバイトが決まったことよりも、今日から彼女と一緒に過ごせる時間があるという現実に、嬉しくて仕方がなかった。


市区町村で違うらしいが、光輝の住む区では図書館に期間限定のアルバイトを雇っている。


彼女もアルバイトのようだ。


公務員も色々大変なんだよ、と中島はため息をついていた。


(俺の親父なんか、全然大変そうに見えないけど。)


中島の話を聞いて、県庁勤めの父親を思い浮かべた。



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