星月夜のマーメイド
「エレンさんの笑顔をいつまでも見ていたい。
ずっと側でエレンさんを守っていきたい。
エレンさんと一緒に幸せになりたい。」
エレンの瞳からは、涙がどんどん溢れ出している。
「光輝君。」
「うん。」
「わたし、オバサンになっちゃったよ。」
「うん。」
「…そこは否定しようよ。」
「オバサンのエレンさん可愛いよ。」
「…バツイチだよ。」
「知ってる。」
「果樹園の主人だよ。」
「俺二足のワラジ履く覚悟してるよ。
果樹園のお手伝いさんと、学校のセンセー。」
「フフフ、最高に格好良い…。」
「エレンさん、愛してるよ。」
「…うん。うん。ありがとう…。」
「そこは、『私も』でしょ?」
二人で笑いながら抱き合った。