星月夜のマーメイド

「なんだろううね、これって。私の勘って鋭いのよね。」


そう呟いた中島さんは、私の背中をバシッとたたいて、ニコッと笑ってこう言った。


「話したそうな顔してたからさ、今日誘ったのよ。


言っちゃいなさい。胸の内を。ぜーんぶ吐き出しちゃいなさい。」




まだ出逢って3日の人なのに、胸が熱くなった。


そして信用できると確信したの。





「中島さん、私の話つまらないけど聞いてくれますか?」
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