星月夜のマーメイド

入籍した後は、彼と一緒に暮らしていました。


彼は仕事が忙しく、ほとんど午前様でした。


私もつわりがあり、すれ違いの生活でしたが、お互い信頼し励ましあって楽しく暮らしていたと思います。


しかし、5か月目の健診でその頑張りの糸がプツッと切れたのです。




「お子さんの心音が聞こえません。」



それからどうやって過ごしていたかあまり記憶にありません。


なぜならその後にもっと辛い出来事が起こったからです。





「それなら、もう結婚している意味はないな。」
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