転校生のカノジョのヒミツ
宝物を取り出すみたいに彼女は言った。
「この子の。」
校長の指差した先にいたのは、校長の椅子にどっしり座って寝ている女の子。
ツッコミどころ満載だけど、でもそんなのどうでもいいくらい
超美人、超カワイイ、黒のサラサラロングに大きな丸い目、
人形みたい。
窓から流れてくる風で意識が戻ってくる。
見とれて、反応が遅くなった。
「・・・はい??」
これはこれは・・・、
「つまりだねぇ・・・、この子と一緒に学校生活を送って欲しいんだよ。」
「いつまで?」
「さぁ?」
さぁ?って何なんだよ。マジこのババァ・・・。
まぁ選択肢なんてないけどさ・・・。
「いいでしょう。」
こうして彼女との日常が始まった。