グッバイ・ティラミス



「ずっとずっと、先生のことが大好きだったんです。」




感情が高まって、ブワッと涙がでてきた。




先生が好きだった。中村先生がいるとわかっても、それは変わらなかった。


先生が「先生」であるとか、先生に彼女がいるとか、そんなのでなくなる「好き」ではなかったの。



先生、ずっと言いたかったんだよ。




「先生の彼女にしてください。」



先生に英語を聞くために先生を教室の外で待っているときも、先生が中村先生のことを「ゆみ」って呼んだ時も、先生が中村先生にプロポーズしたときも

私は、先生のことが好きだった。



高校生活の思い出が例え先生しかなかったとしても、それが嬉しく思うくらいには、先生のことが大好きなの。






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