グッバイ・ティラミス



英語が少しだけ好きになったのも
私が中村先生を嫌いなのも
私が「なっちゃん」というあだ名を気に入ったのも


全部、先生のことが好きだからなんだよ。



私の行動や考えていることは、全部先生からできているんだよ。



「なっちゃん、こっち向いて。」




感情のまま告白して言葉を巻くしたてた私と裏腹に、先生は落ち着いた声をしていた。

先生はきっと困っているんだろうなと思って先生の顔を見上げてみたら…先生は思ったよりも穏やかで優しい顔をしている。





「なっちゃん、よーく聞いてね。」




私がスゥーっと一呼吸置いたのを確認して、先生はゆっくり話しはじめた。






























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