グッバイ・ティラミス



たまに、今みたいに仲良しだからこそ知ることができる情報に、胸がどうしようもなく苦しくなる。


先生は私を信用してるからこそ、いろんなことを話してくれて。
…私が先生のことを好きだなんて、微たりとも思っていなくて。


中村先生への呼び名
先生と中村先生の記念日
中村先生のエピソード


自分から聞いたことならクッションを引くことができるけど、不意打ちで耳にはいる情報に、私は太刀打ちできなくなる。


由美 ゆみ ユミ


先生は、中村先生のことをそう、呼んでいるんだ。



「もう、2年近くになるかもしれない。」


ーー先生の心には、私が知らない世界がある。

それは、当たり前のことなのです。



先生という人物の裏側には、幼いときの記憶とか、学生時代の仲間、趣味のサークル。

中村先生と築いてきた愛情、だとか。



先生を形成してるであろう世界が、いっぱい存在していて。





< 49 / 125 >

この作品をシェア

pagetop