桜フレーク
「…….さく……ら……ひっ……く…」

「小春。大好きだから俺の前からいなくなんなよ」

「……うん……」

すっと桜が近づいてきてあたしの背中に桜の腕がまわされた。

優しく桜に包まれたあたしの涙はいつの間にか止まっていた。



初めて好きな人と過ごしたクリスマスは優しくて、温かくて、初めて寂しくないクリスマスになった。



< 291 / 424 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop