ツンデレ彼女。
* * * *
放課後、教室。
窓からは夕方の光が差し温かくさし込み、
外からは運動部のかけ声が聞こえる。
理恵は窓の外を見つめながら、
机に被いかぶさる形でじっとしていた。
「あれ?今日の補修ってお前だけ?」
いきなり後ろから声がして振り返る。
そこには教科書やプリントを抱えた高坂が居た。
頭を掻きむしりながら教卓へ歩いていく。
「うん、皆サボり」
理恵は淡々とした口調で言う。
高坂はため息をつきながら、
事務イスに腰を降ろした。
「俺の授業ってそんなにつまんない?」
「たっ、楽しい!......けど」