heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「どうして?」
少しの沈黙のあと、はるき君の声が響いた。
彼を見ると、真っ直ぐあたしを見据えていた。
体が強張る。
「俺は心配だから優しくしている。少しでも璃花の力になりたいから、優しくしている。」
「だから、そういうのやめてよ!」
「好きなんだよ!」
期待させるようなことを言わないでと、声を荒げたのに
返ってきたのは予想もしなかった言葉…
いや、夢見ていた言葉。