heart and cold~私には貴方だけ~【完】





「…俺はこんなに見てたのに、璃花は全然俺のこと知らなかったよな。」



顔を上げて苦笑いをするはるき君の顔を見て、胸の奥がチクリとした。



「あ…たしは、その…」



はるき君と違ってあたしは、三年になるほんの三週間前くらいに知ったのだから、後ろめたい気持ちになる。



「もともと…気にしないたちだから…」



そう…



周りを見ても、どうせつまらないだけ。



“うらやましい”と憧れられるか、ただ陰で妬ましがられるかだもの…



あたしはいつだって誰とも同じ位置にはいなかった。





< 239 / 346 >

この作品をシェア

pagetop