heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「ずっと、ずっとずっと…好きだった。」
うなだれて顔がよく見えなくなる。
「ずっと…?」
「うん、ずっと。最初は、入学試験で俺より頭のいい奴が居ることに驚いて、気になっていた。どんな奴かなって、好奇心で目で追うようになって…璃花の性格に気づいていなかったら、話しかける気もなかったと思う。」
気づいた?
あたしの性格に?
絶対に周りにバレないようにしてきたというのに。
「人の前以外だと、一切笑わないのな」
「え?」
それだけで?
今あたしを見ていないのに、まるでまた心を読んだみたいにはるき君は続けた。
「たったそれだけだけど、俺と同じことしてるから…気づいた。気づけた」
囁くように話す彼の声音は、気づけたことが嬉しかったかのように優しさが増した。