heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「はぁ…はぁ…」
やっと解放されて肩で息をする。
火照った顔を見られたくなくてうつむき気味にしていると
「ふ…璃花の負け。」
はるき君が笑う。
「そんなことない!」
ついムキになって顔を上げてしまった。
「顔真っ赤だよ」
ニヤニヤ笑う姿が可愛く思えて、不覚にもドキッとした。
「自分だって赤いよ…」
「璃花だからだよ」
「っ!」
不意に軽くキスされる。