heart and cold~私には貴方だけ~【完】
しかも不敵な笑みであたしを見つめてくるから、顔の熱が増した。
なんでこんなに余裕なの!?
やっぱり負けたくない。
負けたままとかイヤ。
ジッとはるき君を見つめ返すと、“?”を頭に浮かべてたように見えた。
隙をついて背伸びをして、彼の唇にチュッと軽く攻撃をした。
動かなくなった彼の顔がみるみる赤に染まっていく。
攻撃は成功した!
「あたしの勝ちだね」
そう言って笑うと、
「うん、負けた…」
整ったその真っ赤な顔で、笑い返してくれた。