heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「僕と、お付き合いしていただけませんか?」
──あの感じ…
まぁ、無いか───
うん。無いはず。
なのに…
今まさに無いはずのことが起こってしまった。
呆然としていると
「夏目さん?聞いてる?」
「あ…あの…」
付き合うのはちょっと…
「僕のことが好きじゃないことくらい知ってるよ。でも、滅多に君に会って話すことはないから…」
「じゃあおことわ…」「友達感覚でもいいから!僕のことを知って欲しい。それでも好きになれなかったら断ってよ。」
あたしの大事な一言が無惨にも上村君の言葉に消された…