勇者34歳
「大丈夫、こっちも一度に色々聞かれるとショートするだけだし。」

ライアスがそう言うと、
イブナクが、一緒にするな。
と言いたそうな目でライアスを見ていた。

「イルルは、魔族狩り?」

逆にイブナクに質問を返されたので
とりあえず答えてみる。

「そうみたい。知らない間に紐とか出せるようになってた。」

「ラウザが、魔族狩りの能力を塞き止めていたリミッターみたいなのを、解除したみたいだな。本人じゃないから、よくわからない。」

リーヴェが補足してくれた。

「そっか。じゃあラウザさんが死んだのは仕方ない。」

イブナクは、考えもせず
あっさりと言い切った。

「「はい?!」」

いや、おまえの師匠かなんかだったんじゃないの?

「優先度。探知の能力よりも、殺傷系の能力の魔族狩りのほうが、命が重い。」

イブナクは、表情を変えず、続きを話す。

「魔族を殺すのに有効な能力の魔族狩りの命のほうが、優先されるだけ。それに、魔族狩りは、人命じゃなくて、魔族を狩ることのほうが優先される。たまたま、両方が一致して、イルルの犠牲になるに至った。」

「紐って、殺傷系なのか?」

「ピアノ線やワイヤーを思い浮かべてくれればいい。」

イブナクはそう言って、黙ってしまった。

「で、俺、ライアスは、怠惰の七罪。でも戦うのめんどいから話し合いの余地があるなら、それで解決したいだけだ。」

ライアスは面倒そうに答える。
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