♡祐雫の初恋♡

 夕刻、慶志朗は、桜川駅で、祐雫を車から降ろした。



「久しぶりに逢ったのに、

 祖母との時間が長くなってしまい、

 結局何処へも行けずに申し訳ない。

 落ち着いたら、手紙を書くよ」

 慶志朗は、さらりと言う。


「お婆さまにお会いできまして、何よりでございました。

 慶志朗さまが、お留守の間は、

 祐雫がお婆さまをお慰めいたします」


 祐雫は、笑顔を作り、慶志朗へ手を振る。




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