奏でる場所~SecretMelody~
~奏side~



…陽輝…。



奏は陽輝が部屋から出ていく背中をジッと見守った。



…。




これをきっかけに、1週間だけでもいいから頑張ってくれ…



そして、奏を見つけて…



“毎日こないといけない”って、スリルがあっていいだろ?



一種の長い長い、かくれんぼだと思って楽しめ。



ちょっとでも、奏は陽輝を暗闇から救いたいんだ。



“私”みたいに…



奏のような人になってはいけない。



陽輝は縛られずに、自由に生きてほしい。



今まで、一杯いっぱい苦しんできたんだから、



もうそろそろ解放してやってくれよ…。



はぁ…



奏なんかの願いを聞いてくれるやつ…いないか。



お願いだから、陽輝を苦しませるな。



奏からの気持ち、大切な人には届かないのだろうか。



届いてくれ…、聞いてくれ…。



奏のただの願望だが、



陽輝を…遠ざけないでくれ。



奏、ちゃんと決めたから。



自分の足で、1歩進んでやる。



明日、陽輝に気持ちを伝えるつもりだ。



いや、絶対。



ワガママでごめんなさい。



だが、奏は陽輝を守りたいんだ。



ずっと側にいたいんだ…。


< 165 / 233 >

この作品をシェア

pagetop