奏でる場所~SecretMelody~
「ハルは、小さい頃からずっと入院しててん。



この病院に。



そして、ハルには親友がおったんや。



それが…“藤野 優生”。



ずっと一緒の病室で、2人ともほぼ入院生活やったからお互い唯一の友達やったんやて。



けど、ウチが中3の時、ハルは退院した。



ウチと付き合い始めたのはこの時。



ハルはさっそく、優生君にウチを紹介しようとした。



そしたら優生くん、こころよくokしてくれて



1週間後、ウチらは会うことになった。



病室まで行くつもりやってんけど、優生くんの隣に新しい子が来てるからって休憩所で待ち合わせしてん。



でも、その日…たまたま優生くんの体調がよくなくて。



だけど、何もしらんウチらはそのまま待ち続けた。



優生くん、ふらふらやのに…休憩所にこようとしてたんやって。



でも、途中で倒れて…。



急いで、集中治療室に運ばれた。



ウチらがそのことを知ったんはその後やった。



結局…優生くんは…助かれへんかったんや。」



陽輝にそんな…っ



「そんなことが…あったのか…。」



「ハル、すごい罪悪感感じちゃって。



親友やったから余計…。




それで別れたんや。



原因作ったのは俺等やからって。



それで、そのあとすぐにハルが東京に行くことになって。



ウチはまだ好きやったのに…。



ハルのトラウマはそれから。



どこの病院でも、休憩所に行くと、記憶がフラッシュバックするねんて…。」



「そーだったんだ…。ごめん…奏、何もしらなくて…。」



「ううん。なぁ…奏ちゃんも、ハルの事…好きなん…?」



「え…?あ、あぁ…。」






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