奏でる場所~SecretMelody~
「…じゃ、じゃあ、この問題はどうだ!?」



…なんか先生…変な所に火ーついたー!?



「え、えっと…√58.2やな。」



「く…くそ!!じゃあどーやって解いたのかを皆に説明しろ!!」



それが教師の役目じゃないん!?



「は?暗算やねんけど。」



って言うか、皆説明無くても解けるやろ?



あたりを見渡すと全員眉をひそめてノートをガリガリ書いている。



え~…?



―――キーンコーンカーンコーン…



「「「終わった~!!」」」



クラス全員が机に倒れこむ。



「なぁ、陽輝どーやったらそんなに出来るんだ!?」



疲れはてゲッソリした奏が聞いてくる。



「え?普通じゃないん?」



「「「んなわけあるか!!!」」」



俺と先生の戦いは授業が終わるまで続いた。



まぁ、かなり一方的やったけど。



「てかさー、なんでそんなにケロッとしていれるわけー?」



俺の席の周りに颯と宙も集まってくる。



「…逆に何に悩んでるん?」



『『『天才うざっっ』』』



クラス全員が同じ意見を持った瞬間だった。



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