奏でる場所~SecretMelody~
俺の休憩時間は授業中の何100倍も苦痛だった。



「あーん!陽輝様、あたしにも勉強教えてくださぁーい!!」



「…え…別にいいけど…」



「陽輝様、あたし達も“ハルちん”“ハルくん”って呼んでいいですかぁ?」



語尾を上げて喋るなぁ!!



「そ…それはちょっと…」



「わぁー!陽輝様細マッチョ!!触っちゃえーい♪」



「ギャーーーーーッ!!!さわんな!!



気持ち悪…あははは!!こしょばいって!



ひっ!?そ…そこわ…あかーん!!」



あかん!顔ニヤけるって!!



誰やねん!変な所さわってるやつ!!



「…陽輝も大変だな…」



「ハルくんfight!!ってわけで 奏、颯くん行こっっ」



「ってーーーーーーおいていくなぁー!!」



俺が走る…と女子もついてくる。



「ギャーー!!くるな陽輝!!!



近寄るな!!しっしっ!」



…しっしっ…?



「俺は汚い虫かぁー!?」



「まってぇ~♪ハルちん様ぁ~♪」



…ハルちん…様…!?


「いや――――――――――――!!!」
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