奏でる場所~SecretMelody~
~奏side~


「はーい、どーぞー!空の旅へ行ってらっしゃーい!!」



そう言って開けられた赤色の扉。



陽輝は興味深々ですぐさま駆けこんでいく。



「うわーあんな所まで行くんやなー!!



まだかなー?」



そう言ってドサッと座った。



奏は陽輝の前に座る。



…ん?



狭くないか…?



奏、前来たのは…小学生の頃だったからまだ小さかったんだな。



奏の脚の外側が圧迫される。



…陽輝…。



足長すぎ…



よく考えたら、こんな狭い空間に男女2人きりって…



奏も一応女だし…



その相手の男子が、要旨、スタイル、運動神経、頭脳、性格…etc…が完璧な奴だぞ?



どうしよう…よく見たら…いや、よく見ないでも、陽輝ってカッコいいんだな。



このもやもやする気持ちはなんなんだ?



後で宙に聞いてみるか。



奏はジーっと陽輝の顔を見つめた。





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