きみに会える場所~空の上ホテル~
「ごめんね。さっきチェックインした人、何か言いたそうだったから、また来るかもしれない。フロントにいてくれるだけでいいからお願いね」
サキさんはそう言い残すと、足早に奥へ向かった。
私は少し緊張してフロントの中へ入った。玄関ホールの方を見る。
あそこから、最初にレイを見たんだ。今、私が立っているこの場所にレイはいた。
涼しげな目元に、やわらかな笑みを浮かべていた。・・・・・・まあ、営業スマイルだと後でわかってがっかりしたんだけど。
でも、ここへ着いた人の緊張や不安をやわらげるための微笑みだったんだなあ、きっと。
この場所に立ってみると、そう思う。
あの時、レイは慣れた手つきでパソコンのキーボードをたたいていた。
私はフロント内側のテーブルに置いてあるパソコンの画面をちらっと見た。
「予約情報」「ホテル規約」「ホテル案内図」といった情報が見られるようになっている。
「あのさあ」
いきなり声をかけられて飛び上がった。
「はいっ!」
フロントの前に、いつの間にか男の人が立っていた。ぼさぼさの頭にチェックのポロシャツを来た若い男で、ちょっぴりぽっちゃり系だ。
サキさんはそう言い残すと、足早に奥へ向かった。
私は少し緊張してフロントの中へ入った。玄関ホールの方を見る。
あそこから、最初にレイを見たんだ。今、私が立っているこの場所にレイはいた。
涼しげな目元に、やわらかな笑みを浮かべていた。・・・・・・まあ、営業スマイルだと後でわかってがっかりしたんだけど。
でも、ここへ着いた人の緊張や不安をやわらげるための微笑みだったんだなあ、きっと。
この場所に立ってみると、そう思う。
あの時、レイは慣れた手つきでパソコンのキーボードをたたいていた。
私はフロント内側のテーブルに置いてあるパソコンの画面をちらっと見た。
「予約情報」「ホテル規約」「ホテル案内図」といった情報が見られるようになっている。
「あのさあ」
いきなり声をかけられて飛び上がった。
「はいっ!」
フロントの前に、いつの間にか男の人が立っていた。ぼさぼさの頭にチェックのポロシャツを来た若い男で、ちょっぴりぽっちゃり系だ。