愛、SOUL

もはや謝れたことに満足して

許してくれたかなんて

どうでもよくなっていた。






「おぉっと!」


「わっごめんなさい。」


廊下で急に立ち止まった

あたしは、後ろの人に

ぶつかってしまった。




ってよく見たらこの人、

安藤良平じゃん。




「ごめんごめん。
 …へー、君が篠原ちゃん?」



むむ!なにやつ!



「直人から聞いたよ。
 うざったい女子がいるってね。」




う…うざったい…!?


「うざったいのは田崎直人のほう。
 まぁ、あたしも悪かったけど…。」


だから謝ったわけですし。


「でも、あんっな常識ないやつ
 初めて見たわ!」





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