愛、SOUL
門の壁に寄りかかっている
安藤良平を見つけた。
あっちも気づいたようで、
ニコッとして手を振った。
「えぇ!知り合い?!」
瑞希の驚いた声。
「んーまぁ。」
なんと言えばいいか
イマイチ分からず曖昧に答えた。
「なーにぃ?
聞いてないんだけど~!」
「や、だから今日カフェで
話そうと思ってたの!」
安藤良平め…
バッドタイミングだよ。
「あそう!ならいーけどッ!」
ホント、瑞希といるのは楽。
愛想笑いなんて
もちろん必要ないし、
なによりコイツの超サバサバした
性格は嫌いな人なんていない。