愛、SOUL

「い、今のは…
 あのぉっ偶然!」


「ふぅん?じゃ、次から
 自分で捨てろよ。」



そう言って田崎は

道にあったゴミ箱に

投げ入れた。




あぁもうあたしって!!



缶を取られるとき、

少し触れた手の感触が

今でも残ってる…!



ただ触れただけなのに。



あたしはふっと視線を落とす。





田崎の手、すらっとしてて

でも骨張ってて…キレイ。





手が上へ動いたので目で追った。



わわッ!


顔の横に持っていったから

ふと目が合ってしまった。




あわてて視線を自分の足下へ。



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