あの子




それは自然と口から出た言葉だった。



「俺がバスケ続けたら、お前と一緒にいれねぇだろ」


「………幼なじみなんだから、気なんか使わなくても―――」

「使ってねぇよ。俺が、一緒にいたいんだから」

「……ズルいね」

「どーも」


てゆーか、そろそろ気付けよ。

ここまで言ったんだから。

俺の気持ち、察するだろ?


いくら天然で常識外れな考えのお前でも。




早く気付け、バーカ。







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