あの子



呆然と立つ俺に、もう一発。

バッチーン!!!!


「いっってぇ!!!!なんだよ!!!!」



そう吠えると、ひよりは自分の右手を抱えていた。



「痛いよ、痛い………っ」


そりゃ痛いよ。

半分あきれ気味に思う。


計算しないこいつは、本気で言ってるんだろうけどさ。


「その涙も、計算か?」








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