俺様社長は左手で愛を囁く
「冬美」


「・・・ん?」


「一緒に、日本に帰ってくれるか?」

「・・・ええ。

でも、その前に、薫子さんに

挨拶しないといけない・・・」


「…薫子さん?」


「ええ・・・美香のお姉さん」

「・・・」

・・・

美香のお姉さん、

そう聞いて思わず苦笑い。

美香に似て、

性格に問題があるんじゃないかと思うと、

挨拶の時、

ちょっと困る。

・・・


「ここに来る前に、美香に会ったのよね?」

「・・ああ」

「フフ…大丈夫。

美香程、性格悪くないと思うから。

あの子は特別・・・」

「友達は選んだ方がいい」

「フフ…でも、美香も、

とっても優しいいい子なのよ?

私の親友は美香だけ」

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