俺様社長は左手で愛を囁く

冬美side

突然の出来事に動転して、

事態が上手く呑み込めない。

・・・

やっと足を止めたマイクと私は、

会社の屋上に来ていた。

・・・

私は息を整えながら、

マイクに問いかけた。


「マイク・・・どうしたの?

その手に持っているのは何?」


・・・

私の問いかけに、

マイクは何も返事をしてくれない。

いつもなら、

すぐに微笑んでくれる彼が。

・・・

「…マイク」

私はもう一度名を呼び、

マイクの肩を掴んだ・・・

次の瞬間、

私はマイクに引き寄せられた。

・・・

「ちょ、離して」
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