俺様社長は左手で愛を囁く
『一度は諦めたんです。

貴方が冬美を迎えに来たから・・・

でも、もう二度と会えないと思っていた

冬美に再会できて、運命を感じた。

僕にはこの人しかいない』


・・・

僕はその言葉が終わると同時に、

二枚の契約書をわしづかみにした。

その行動に驚きつつ、父の怒声が響いた。

・・・

「マイク、いい加減にしろ!」

・・・

『二人が納得してくれないなら、

この契約書は返しません』

そう言い放った僕は、

部屋を飛び出した。

・・・ドン。

・・・

「・・マイ、ク?」

驚き顔で僕を見つめている冬美。

僕は無言のまま、

冬美の手を掴むと、

駆け出していた・・・
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