俺様と闘う私『一部・完』
 「い、いいやっ、だ、だってっ、ベル、トがぁっ」

 「はぁ……黙って座ってろ。ったく、手ぇかかる奴」




 グチりながら志貴は突然私の体に覆いかぶさるように体を倒してきた。



 「ひぇっ、な、なっ!」

 「っるさい」



 シュルシュル……カチッ


 ガコンッ



 「うわぁっ!!」

 「これだけスペースありゃ楽だろ」



 椅子を少し後ろにスライドさせて、座りやすくしてくれたらしい。


 車に乗るだけでアワアワしっぱなしの私だったけれど、しっかりと座れてとりあえず落ち着いた。


 単に車に乗るだけでこんなにパニックになる私。


 大丈夫か? と自分で自分に少し呆れた。



 しかし……



 「クックックッ」



 いきなり志貴は笑い始めた。
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