俺様と闘う私『一部・完』
 それも、今までにないくらい着飾った状態で、相手もそうで……なんて、普通にドキドキなのに。


 そんな状態の私が助手席初デビューなんだから、ドキドキも加速して止まらない。


 心臓がドクドク言うのを感じながら、ドアに手をかけてゆっくりと開く。


 そして、そっと足を差し入れてゆっくりと座った。



 「……!!」



 や、柔らかい。


 なんか、座り心地が深い感じがする。


 って、あれだよね。


 シートベルトしないと。



 私はかなりテンパりながら、シートベルトを引っ張ろうとした。


 けれどシートベルトとあまり縁のない私は、ドキドキしすぎてなかなか上手に引っ張れない。




 うーわー!



 こ、これって、どうしてうまくいかないのぉ!?



 隣に志貴が座ったにも関わらず、私は完全に一人パニックを起こして混乱していた。



 すると



 「馬鹿かお前」



 助手席デビューに浮かれまくる私に、痛烈な一言を浴びせてくれた。
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