俺様と闘う私『一部・完』
翌朝からは何かと忙しかった。
死因がひき逃げでかなり事件性が高い、ということですぐに遺体を引き渡し……とはならず、警察の方で一旦預かって写真などを撮るらしい。
それから引き渡されて、葬儀の段取りを始められる、ということだった。
死因については車に当たったから死んだのか、それとも脳梗塞などで死んで倒れているところを引かれたのか。
その特定の為にも解剖すると言われた。
解剖―――と言われ、直接見るわけじゃないことは分かっていたけれど。
死んで尚、何も悪くないおばあちゃんがメスとかで切られるのかと思うと、ぞっとして吐き気がした。
おばあちゃんは元気だった。
少なくとも身体は。
それなのに……
そう思うと、引いて逃げたとされる人が憎くて仕様がなかった。
まだ落ち着かない様子の母に添うべく、私もアレコレと話を聞いたり手続きをして日曜日を過ごした。
だからその晩志貴が来てくれて、なんとか現実世界に戻ってきた。
「こんばんわ。お邪魔してもよろしいですか?」
呼び鈴が鳴って、母が玄関に出ると志貴が来たようだ。
けれど、昨晩見た筈の志貴の顔を母は認識できていなくて、誰だ!? と訝しんでいるせいで、玄関が沈黙していた。
死因がひき逃げでかなり事件性が高い、ということですぐに遺体を引き渡し……とはならず、警察の方で一旦預かって写真などを撮るらしい。
それから引き渡されて、葬儀の段取りを始められる、ということだった。
死因については車に当たったから死んだのか、それとも脳梗塞などで死んで倒れているところを引かれたのか。
その特定の為にも解剖すると言われた。
解剖―――と言われ、直接見るわけじゃないことは分かっていたけれど。
死んで尚、何も悪くないおばあちゃんがメスとかで切られるのかと思うと、ぞっとして吐き気がした。
おばあちゃんは元気だった。
少なくとも身体は。
それなのに……
そう思うと、引いて逃げたとされる人が憎くて仕様がなかった。
まだ落ち着かない様子の母に添うべく、私もアレコレと話を聞いたり手続きをして日曜日を過ごした。
だからその晩志貴が来てくれて、なんとか現実世界に戻ってきた。
「こんばんわ。お邪魔してもよろしいですか?」
呼び鈴が鳴って、母が玄関に出ると志貴が来たようだ。
けれど、昨晩見た筈の志貴の顔を母は認識できていなくて、誰だ!? と訝しんでいるせいで、玄関が沈黙していた。