俺様と闘う私『一部・完』
 「分かった。じゃ、明日」

 「ん」

 「ありがとうございました」



 ペコッと頭を下げて私は志貴の家を後にした。


 最後の最後にだけは礼儀は外せない。


 私はその信念だけは曲げちゃいけないと思って、どれだけ奴の悪態と戦おうとタメグチでいけと言われようと……最後の挨拶だけは丁寧にすることを欠かさなかった。



 こうして私の本格的な宅配は始まるのだった。




 ――――――



 
 翌朝。


 いつもどおりに目覚めた私は、いつも通りの朝を過ごした。



 ただ……



 服装ってやっぱり、制服ってわけにいかないよね?



 商品は志貴の分しかないわけで。


 勘違いして売ってくれって言われても困るし。


 奴にパパッと渡したらそれで今日はいいわけだ。


 なんて、少し服装に悩んでから服を手に取った。



 9時に着くように出掛けようと玄関で靴を履いていたら



 「理香ちゃん!!」



 と悲壮な感じの声で呼び掛けられた。


 振り替えるとそこにはもちろん……



 「な、なんでしょうか?」



 母が立っていた。
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