俺様と闘う私『一部・完』
 「なんでしょうか? じゃないわよ! 何なのその服はっ!」
 

 「別に、普通……」

 「ダメよそんなんじゃ! ただでさえ理香ちゃんは、色気とかからほど遠いのにぃっ!」



 ―――ねぇ、それって結構ひどいこと言ってませんか? 母上……


 

 と心中でツッコみつつ



 「配達に行くだけだからいいんだってば! もう時間ないし行くね!」

 「ええぇえっ!? 理香ちゃーーんっ!」



 なんか呼び戻す声が聞こえるけれど、私は無視して家を出た。


 手には小さな鞄。


 中身は、携帯とティッシュにハンカチ。


 そして、もうひとつの小さな袋は保冷バッグで、昨日から家で冷やしておいた奴に渡す商品が入っている。


 もう初夏と言ってもいいこの時期。


 しっかりと商品だけは守らないとね!



 そんな意気込みをもちつつ、私は志貴のもとに向かった。




 そして……到着してから、うっかりしていたことに気が付く。



 ―――コンシェルジュのおじさんだ。
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