俺様と闘う私『一部・完』
そこからは、すごかった。
私は上から下から、表から裏から……
人生でこれほどないってくらい、ピッカピカに磨かれた。
―――
「うーん。じゃあカラーもいれてぇ。あ、カールは今日だけつけようねー」
なんてルンルンで、私の意見などまるで聞きもせずにちゃっちゃっと髪をいじくり倒して、綺麗に結い上げられて……
誰なのこれ!? ってくらいに、化粧で顔をコーティングされた。
でも麗華さん曰く
「そんなに塗ってないもーん、素材がいいのよ」
ということらしく、赤面したんだけど。
兎にも角にも、10時ころに来たはずの私。
気がつけば
「ハイ、これハーブティーね」
と温かいスコーンを添えて出されて、ようやく時計を見てみれば。
「もう、4時だし……」
信じられないことに、世間で言う夕方になっていた。
その間、私を呼びだした張本人の志貴は現れることもなく。
私は志貴の姉と名乗る麗華さんと、二人きりの時間を過ごしていたのだった。
私は上から下から、表から裏から……
人生でこれほどないってくらい、ピッカピカに磨かれた。
―――
「うーん。じゃあカラーもいれてぇ。あ、カールは今日だけつけようねー」
なんてルンルンで、私の意見などまるで聞きもせずにちゃっちゃっと髪をいじくり倒して、綺麗に結い上げられて……
誰なのこれ!? ってくらいに、化粧で顔をコーティングされた。
でも麗華さん曰く
「そんなに塗ってないもーん、素材がいいのよ」
ということらしく、赤面したんだけど。
兎にも角にも、10時ころに来たはずの私。
気がつけば
「ハイ、これハーブティーね」
と温かいスコーンを添えて出されて、ようやく時計を見てみれば。
「もう、4時だし……」
信じられないことに、世間で言う夕方になっていた。
その間、私を呼びだした張本人の志貴は現れることもなく。
私は志貴の姉と名乗る麗華さんと、二人きりの時間を過ごしていたのだった。