闇と光 弍

その証拠に、困惑気味の翼。

ごめんね。
私は、心の中で翼に謝った。

「わかりました。でも、その代わり…」

翼が目をキラキラ輝かせて言うもんだから
なにかなにかと待っていたのに…。

「リンゴジュース奢ってください!」

私は、それを聞いた瞬間、コントみたいに転けそうになった。

「リンゴジュース!?」

お子ちゃまかよ、翼は。

「はい!」

そんな、子供みたいな無邪気な笑顔みせられたら
断れないじゃん…。


< 106 / 369 >

この作品をシェア

pagetop