闇と光 弍

「流星、私…謝りたかったの。
あの日のこと…ホントごめんなさい」

そう言って、彼女は頭を下げた。

あの日のことってなに…?

昔、流星と彼女になにがあったの…?

「今さら、遅い」

流星は、冷たく彼女に言いはなった。

彼女は、頭を上げ悲しそうに笑った。

「そうよね…。
今さら、遅いわよね…」

「あぁ」

そう言った流星の顔も悲しそうだった…。



私は、胸が苦しくなった。

私の、入る隙なんてない…。


二人は、今でも愛し合ってるんだ…。



私は、静かに、この場所をあとにした。



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