闇と光 弍
「ねぇ、翼…。流星に昔…」
そこで、私のケータイがリズムよく鳴った。
タイミング悪っ…。
「いいっすよ。出てくれて」
全然、電話に出ようとしない私に
翼は、そう言った。
「ごめんね…」
私は、翼に謝り電話に出た。
「もしもし…」
「あっ!愛莉ちゃん?
俺、椎だけど」
電話の相手は、楠だった。
「うん。なに?」
「愛莉ちゃん…泣いてる?」
「…泣いてないよ」
泣いてなんか…。
さっき、泣き止んだばっかだし。