闇と光 弍
「流星は、愛莉を幸せにするって胸をはって言えるか?傷付けないって、堂々と言えるか?」
「……」
なぜか、すぐに答えられなかった。
「流星、悪いけど今のお前には愛莉は絶対渡さない。
てか、渡せないな」
「アイツは…愛莉は俺のだ。
誰にも渡さねぇ。絶対に」
俺の言葉に、椎は目を見開いた。
「愛莉は、お前のしたことで傷付いてんだぞ。
愛莉の前で、秋華に会いたいだ?
っざけんな!そんな中途半端な気持ちで愛莉といたって逆にもっと傷付けるだけだ。
愛莉が、どれだけ傷付いたか。
お前、わかってんの?
愛莉のことは、俺が守る」
椎は、そう言いきた道を戻って行った。
俺は、その場に立ち尽くしただただ椎の後ろ姿をみていた。