澄んだ空の下で
「じゃー…帰るから」
「は?」
急に立ち上がったあたしに恭はキョトンとした表情であたしを見つめる。
「なんか最近、寝不足?…って言うか頭痛いんだよね」
「寝れねーの?」
「うーん…。だからこれ飲んで眠りに入ります」
紙袋を揺すって、頬に笑みを作る。
「それ、睡眠薬じゃねーから」
「分かってるよ。だからそれほど好きって事」
「あー…」
「ありがとね」
「別に」
「またなんかお礼する」
「いらねーし」
「そんな事、言わないでよ。アンタの頼み事のひとつくらい聞いてあげる」
「なんだそれ」
恭はタバコを咥えたまま口元に笑みを作る。
そんな恭に笑ったあたしは、「じゃーね」手を振って、屋上を後にした。