僕の可愛いお姫様
「あぁ…そうか。試してるの?」

「な…にを…言ってるの…?」

梅雨李の視線は焦点が合っていない。
見えない「何か」に救いを求める様に、キョロキョロと宙を彷徨っている。

「何があっても俺が離れないって、確信が欲しいんだね?
そんな言葉で拒絶して、それでも俺の梅雨李への愛が残るか、試したいんでしょ。

梅雨李、本当に可愛いなぁ。」

梅雨李の不安を和らげたくて、笑って見せた。
そのままそっと、口付けを…。

梅雨李がどんな表情をしていたかは分からない。
何か声が聴こえた気がした。
空耳かと思う程度の声だ。気のせいかもしれない。

唇を離す。…と、一瞬間を置いて………




「………ひッ…!!!」




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