僕の可愛いお姫様
ゆっくりとソファから腰を上げて、浴槽へと向かう。



腰を抜かし、半ば意識を手離しかけている梅雨李。
口を押さえ、何かをしたたらせている。
人間というものは、こんなにも涙を流せるものなのか、と感心さえしてしまう程の涙の量。

浴槽には、部品、部品、部品、横たわる、首。
おびただしい量の「トマト」の液体。

無駄にしない様に注意を払った筈なのに、まだこんなにも残っていたのかと今度こそ感心した。


「ど…っ…うし…なん……。」

ガチガチと震える梅雨李の肩を抱いて、お風呂場から引き摺り出しながら、浴槽に向かって、声をかける。





「莉世、やっと逢えたね。」



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